3月1日 地球温暖化対策部会 環境シンポジウム報告
本日3月1日13:30から約3時間の間、柏商工会議所で【~環境シンポジウム~環境先進EU諸国のゼロエネルギー住宅とは?】というテーマの講演会が行われました。
講演を行っていただいたのはP.V.ソーラーハウス協会の南野一也会長。
かしわ環境ステーションからは青木先生が主催に係りました。
講演は「日本がこれからどのように住宅作りをしていったら良いのか?」をメインテーマとし、【これから予測される将来の環境の変化】、【環境先進国と比べての日本の状況】について説明され、その後、ドイツ・イギリス・スイスの住宅の状況、構造について、実際に南野会長が現地で撮影した写真を用いて進行されました。
住宅のエネルギー消費量をレベル分けした【エネルギーパス制度】というものを見てみると、Eレベルが一般的な環境とされている中で、ドイツではAレベルの住宅が広まっており、Eレベルの住宅は学生用のアパートとして利用されているそうです。
イギリスが2016年に義務化するという【ゼロカーボン住宅(CO2の排出0の住宅)】については、
・徹底的な省エネ
・再生エネルギーの徹底的な利用
・オフサイト(例:隣の県の土地を買ってソーラーパネルを設置して利用する方法)
の3つを行うことで実際に実現させている地域も紹介されました。
この【ゼロカーボン住宅】については、千葉県でもどこでも実現できる可能性が高いもので、とても参考になる事例だということです。
どの環境先進国にも共通して言えることが高断熱、高効率を重視しているということで、壁の断熱材の厚さも日本とは比べ物にならない物で、これが省エネ住宅の鍵になるようです(日本では壁の断熱材を15cm、天井の断熱材を20cmも用意すれば充分な効果が得られるとのことです)。
このような内容で行われた講演会は、途中休憩も含めて3時間にわたるものでしたが、会議室を満席にした30名以上の参加者の方々は途中席を離れる方も全くおらず、最後は盛大な拍手で幕を閉じました。
麗澤大学 経済学部 安齊 石野 宮島