2019年12月5日 製紙工場バスツアー
2019年12月5日、株式会社斎藤栄次商店さんに調整いただき、機密文書や牛乳パック
などの古紙からトイレットペーパーを作っているゼロエミッション製紙工場の見学に
行ってきました。
見学先は、コアレックス三栄株式会社 東京工場(川崎市内)です。柏市のバスをお借りし、
17名で行ってきました。
ゼロエミッションとうたっている根拠は次の通りです。水は川崎市水処理センターから出る
中水を使用しています。古紙を再生する過程で金属、廃プラスチック、ペーパースラッジが
発生します。金属は隣にあるJFEの工場で利用(リサイクル)してもらい、廃プラスチックと
ペーパースラッジは熱源として利用しているとのことでした。そして、廃プラスチックと
ペーパースラッジを燃やした後に出る灰はセメント原料になるそうです。排出していると
言えるのは、水ぐらいでしょうか。
この最新鋭の工場では、ホチキス止めされていたり、金属金具がついていたり、防水加工
されていたり、アルミ加工されていたり、写真だったり、レシートだったり、カーボン紙
だったりしても、全てリサイクルできるそうです。
この工場の、受け入れ古紙量は、170–220トン/日で、生産量は、160–170トン/
日とのことですので、持ち込まれた古紙の約7割がトイレットペーパーへ生まれ変わります。
また、牛乳パックはバージンパルプでできており品質が良いので、完成品の品質を牛乳パック
の混入率で調整していました。ちなみに、1リットルの牛乳パック6つで、トイレットペーパー
1個になるそうです。
古紙回収と古紙の分別の重要性を、再認識して帰ってきました。
これまで、国内で余剰となった古紙は中国の製紙工場で、段ボールとなり中国で作られた製品を
梱包して日本に戻っていていたのですが、中国は古紙の輸入制限を行い始め、2020年には
輸入を停止するとの決定をしています。その結果、現在、余剰古紙は国内の古紙回収業者で
行き場を失っています。
古紙は再生可能エネルギーの1つです。国内で安定したリサイクルシステムをどのように構築
していったらよいのか、考えさせられました。
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