エコライフ講座「緑の住まいでエコライフ」(2009年6月20日開催)
講師はかしわ環境ステーション会員で青木建設(株)の青木一男さん。
緑のカーテンがどうして室内を涼しくするのか実験して確かめてみたり、緑を活かしたり、ちょっと工夫することで、どれだけエネルギー消費を抑えることができるかなど具体的な話題を交えて話しをしていただきました。
まず、参加者の皆さんに実際に肌を近づけてもらい温度差が体感できるか確認しました。結果としてはすべての参加者が温度差を感じました。
次に放射温度計で簾の表面温度を計測してみました。単に投光器を照射するだけの場合では40~45度、簾に霧吹きで水分を吹きかけた場合では30~33度という結果になりました。
簾に霧吹きで水分を吹きかけた状況は、緑のカーテンで葉が日射しを遮る状況に近い状態を示しています。葉の表面からは絶えず水分が出てきており、その水分による蒸散作用により温度が下がります。
簾やブラインドなどのようなものに比べて、緑のカーテンが単に日射しを遮るだけでなく、温度を下げる役割を果たしていることを実際に体験して、「緑のカーテン」が見た目だけのエコ活動であるとか、あるいは植物によるCO2吸収だけを目的としたものである、といった誤解をしていて、改めて緑の効果を再認識したという参加者や、具体的に効果を見せられることで自分も取り組んでみたいといった感想を参加者からいただきました。
一方で、これだけ効果があるのであれば、種などを配ったり、啓発活動を行政ももっとした方がよいなどといったご意見もいただきました。