2024年12月8日 講演会 柏の自然と生きものフェスタ2024
2024年12月8日(日)ラコルタ柏講堂に於いて講演会を開催いたしました。
来場者数85名で、講演後のアンケートには、興味深く楽しかった、同様の内容を続けてほしい、次回も参加したいなどの感想をいただきました。
テーマ:「手賀沼の昔・今・未来」―生態的な視点から―
講 師:浅間茂氏 元千葉県立東葛飾高等学校教諭 NPO法人自然観察大学学長
主な内容
1. 手賀沼の自然環境の変遷(昭和20年代の水質が良かった時期、人口の急増による排水からの汚濁により富栄養化してアオコが大発生した時期、利根川からの導水によって水質が改善されつつある現在)
2.手賀沼の水質(BOD:窒素、リン等の濃度)の変化とそれに影響される水生植物、プランクトン(植物性、動物性)、魚類、鳥類の生態的な関係について。富栄養化⇒植物性プランクトンの増加⇒汚濁、無酸素化⇒水中の水草類の死滅、貝類の大量死、その他動物プランクトン、魚類、カモ類など様々な生物種への影響。
3. 手賀沼に生息しているカモ類の種類とその特徴(羽の模様やエサの種類)、カエルの種の変化(アマガエル、トウキョウダルマガエルが減りヌマガエルが増えている。カエルが増えると捕食するヘビや猛禽類が増える。
4. 手賀沼や周辺の畑や田に増えている外来植物(ナガエツルノゲイトウ、オオバナミズキンバイ)と手賀沼からの農業用水の関係。葉や茎の切れ端からでも再生するので沼からの農業用水の使用は要注意。駆除するのが簡単では無く、実際の農作業にも影響がでて来ているようだ。