2024年10月16日 電力中央研究所 我孫子地区 見学会
10月16日(水)午後、かしわ環境ステーションのメンバー15名が、一般財団法人 電力中央研究所 我孫子地区を訪ねました。
17万平方メートルの広大な敷地に300名の職員(技術者245名)、協力企業の方々、約550名が研究・開発を担っています。この我孫子地区は、1957年、農電研究所から、土木工学、地球科学、環境化学、生物学、農学などの基盤技術を活用し、発展してきました。サスティナルブル・システム、電力設備のレジリエンスやカーボンニュートラルの実現に向けて技術開発に取り組んでいます。
庄子英明IR我孫子地区副所長および青木一男KKS理事長の挨拶と紹介に続き、IRからレクチャーとしてKKSの取り組みに関わる地球温暖化の問題として「CO2排出削減に関わる研究」の現状と今後についての説明を受けました。
引き続き、我孫子地区の主要施設・設備を温暖化対策部会 野田勝二理事・部会長をリーダーに我孫子地区の南地域と北地域の施設・設備を見学しました。
(1)津波・氾濫流水路 ・・・ 津波や大型河川の流水や障害物に関わるリスク評価試験
(2)耐震実験設備 ・・・ 共振振動試験用(最大級)3次元大型加振装置
(3)植物栽培温室など ・・・ ヒートポンプ+LEDランプ等で農業の省エネ、GHG温室
効果ガスの削減、レジリエンス強化を目論む
を2グループに別けて見学、説明を受けました。 レクチャーや施設・設備見学におきましては、活発な質疑・応答があり、充実したとても良い見学会でした。
とりわけ、レクチャーにおいて地球温暖化に関わるファクトは、人間の活動によるものであり、CO2の排出が主因であること、世界的な平均気温上昇は、150年でみて約1.2℃上昇し、猛暑や豪雨が頻発する傾向が続く とのコメントでした。
「脱炭素と省エネルギーの両面で取り組むことが求められる」との指摘から、地域社会、企業および家庭から、ひとつとなって自分たちの大きな問題として捉え、温暖化対策を2050年の期限までに地道に、確実に取り組み、地球環境を次世代に繋ぐことを改めて思い、帰路についた。