カエルツボカビ症について(注意!!)

約半年前に、国内で流通されているカエルからツボカビが発見されて以来、自然界に広がることが懸念されていましたが、6月11日に野生でもツボカビが発見されたことが報道されました。

野生のカエルでツボカビ初確認 環境省、全国調査へ
カエルの大量死を引き起こすツボカビが野生のカエルでも初めて確認されていたことが、麻布大と国立環境研究所などの調査で分かった。カエルの減少は、生態系に影響を及ぼすと危惧されている。輸入された飼育カエルで初確認されてから5カ月余り。野生種での初確認を受け、環境省は今夏から全国規模の調査に乗り出すことになった。
産経新聞 2007.06.11)

人間への感染等の心配はありませんが、両生類の致死的な感染症で、世界各地で劇的な種の絶滅を引き起こしている原因のひとつとして考えられており、自然環境、農林業への深刻な影響が懸念されています。

柏自然環境調査等、環境調査や自然観察をされる皆様には下記の点をご注意ください。

  ・不必要な生体の採集、持ち帰りはしないこと。
  ・調査、観察等で使用した備品はその都度よく清掃、消毒すること。
  ・異なる場所で同じ備品を使用しないこと。
  ・調査、観察場所を広範に移動する場合は、履物の泥を必ずきれいに落としてから移動すること。
  ・自動車での移動の場合はタイヤの泥についても同様。
  ・同時に多数の両生類が死んでいた場合は、すみやかに専門の研究機関へ連絡すること。
  ・感染が疑われるものについて個人で調べようなどと決して考えないこと。

消毒に効果的な消毒液は、塩化ベンザルコニウムを有効成分とするものが有効であると言われています。

いずれにしても、正しい情報と知識を持って対応していただきたいと思います。
そのため、ツボカビ症について、下記サイトも必ずご覧ください。

カエルのツボカビ症の感染(麻布大学)
  http://www.azabu-u.ac.jp/wnew/detail07/070111.html

カエルツボカビ症について(WWFジャパン)
  http://www.wwf.or.jp/activity/wildlife/biodiv/alien/chyt2007/index.htm

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