柏の自然シンポジウム(2009年6月27日開催)

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 2006年度から2008年度にかけて、市民調査員により柏市自然環境調査を行ってきました。
 そのまとめとして、柏市内の自然環境の調査結果報告と、今後の環境保全活動へ向けて意見交換する「柏の自然シンポジウム」を開催しました。
 柏市自然環境調査は、柏市内を大きく7つのエリアに分けて、それぞれを担当する市民調査員が、地域の動植物を確認して報告しました。また、希少な動植物が生息するなど、特筆すべき場所や地域については「ホットポイント」として、特に詳細な調査を行い報告しました。

20090627柏の自然シンポ2.jpg つくばエクスプレス周辺をはじめ、柏市内はこの3年間だけでもその姿を大きく変えてきています。その中で、かつて柏に存在した地域特有の貴重な自然環境が失われている状況を目の当たりにしながら、市民調査員は、多くのことを考えさせられてきた3年間でもありました。

 意見交換の中で、都内では屋上緑化などを行政が義務化して推進しているのだから、柏市も屋上緑化を推進するなど、もっと緑の確保に関して行政が積極的に関与していかねばならない、という意見がありました。
 しかし、都内が屋上緑化を推進しなくてはならないのは、すでに地面の多くがコンクリートやアスファルトに覆われてしまい、緑化する場所がないことによる苦肉の策です。柏は幸いにもまだそのような状況にはなっていません。だからなおのこと、現在、そしてこれからが重要であると言えます。

 シンポジウムは、まず、各エリアのリーダーにおるエリア毎の調査報告を行いました。その後休憩をはさみ、報告された内容を受け、今後の活動をどう展開していくべきか意見交換を行いました。

 パネラーの一人は、イギリスなどで普及しているフットパスを活用し、田園部と都市部を結び農業振興と環境保全を合わせた施策を展開することを提案しました。今後行政も積極的に巻き込んで、柏市内にフットパスを整備していきたいとのことです。

 今後、さまざまな形で市民が地域の環境保全活動を展開していくはずです。その中で今回の自然環境調査が活用されていけば、それが今回の自然環境調査の最大の成果であると考えています。
 多くの市民が地域環境に目を向けて、豊かな生活環境を創造する中で自然環境を次世代に残していくことができれば、柏は本当の意味でいい街になると思います。

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